10年間変わらぬ熱意。「CENTRAL STAGE」松井チーフの挑戦。
松坂屋名古屋店が運営する新ゾーン「CENTRAL STAGE」が、2024年11月20日(水)にオープンしました。今回は、その「CENTRAL STAGE」の立ち上げから運営までを行なったショップチーフにインタビューしました。
楽しみながら仕事に取り組む姿が印象的でした。
こんにちは、名古屋芸術大学の「まほり」と「ひより」です。
今回ご紹介するのは、松坂屋名古屋店の本館4階にある「CENTRAL STAGE」で、ショップチーフを務める松井みさきさんです。
10年間、変わらぬ熱意を持ち続けながら働く松井さん。
そんな彼女のインタビューを通して、新たな“働き方”の価値観に触れることができました。
これから就活を控えている方も、社会人の方もぜひこの記事を最後まで読んでいただけると嬉しいです!
セントラルステージとは
「CENTRAL STAGE」は、「MADISONBLUE」「YOKO CHAN」「CFCL」をはじめとする国内外のファッションシーンに挑戦するデザイナーズアパレルブランドやジュエリー、アートなど、計19ブランドを展開する新ゾーンです。「CENTRAL STAGE」は、大丸松坂屋百貨店が独自に運営しています。
さっそく、松井さんに「CENTRAL STAGE」の特徴についてうかがいました。
松井さん:「CENTRAL STAGE」の特徴は、東海エリアでは取扱の少ないブランドが豊富に揃っているところです。今注目を浴びていて、東京まで行かないと買えなかったブランドを集めることで、他のショップと差別化したいという思いもあります。ジュエリーの品揃えが充実しているのもこの売場の魅力の1つです。ファッションジュエリーからブライダルジュエリーまで幅広く取り扱いしているんですよ。
松坂屋名古屋店で、これまで東海地方で手に入らなかったブランドを実際に手に取ってお買い物できるとは!実際に「CENTRAL STAGE」を訪れましたが、オシャレで上質な洋服に心を奪われました。「社会人になったときに、いつか自分の稼いだお金で買いたいな」と思わず憧れを抱いたほどです。
そんな、独自性の高い魅力的なショップでショップチーフを務める松井さんの、具体的な仕事について教えていただきました。
“モノで勝負したい”という変わらぬ思い
——仕事内容について教えてください。
松井さん:商品の調達から販売に至るまで全ての業務を全てショップメンバーで一貫して行なっています。年間計画の立案や、数値の管理をメインに、売場全体の流れや業務設計を考えて、各カテゴリーに分かれたリーダーへそれぞれの具体的な指示を出したりしています。SNSを主軸とした販促活動にも力を入れています。もちろん、店頭で接客も行なっていますよ。
——ショップのグランドオープンに向けて、大変だったことはありますか。
松井さん:たくさんあります。売場で取り扱う19ブランドの商品知識を身に付けることや、ショップを運営するための細かいルール決めなど・・・。また、客層や売れ行きが未知数な中、アパレルブランドは一年先のシーズンの商品を買い付けなければならず、それを見越した計画の立案も大変でした。来期の計画とオープンの準備を並行して進めていた時期は、本当に忙しかったです。
業務の数が多いこと、そしてその内容が多岐に渡っていることに驚きました。柔和で聡明な雰囲気のある松井さんですが、商品の調達から接客まで携わっているだなんて…オールマイティでかっこいいです!その上、ショップチーフとして売場をまとめる指示も出しているのだから、自然と憧れてしまいます。
そんな多忙な日々を送りながらも、すべての業務が新鮮で純粋に楽しかったと語る松井さん。数ある業務の中でも買い付けが一番面白いそうです。そんな、松井さんの仕事の原動力をうかがいました。
——仕事へのモチベーションはどんなことですか?
松井さん:入社してから10年が経ちましたが、ずっとバイヤー志望に変わりがなくて。この10年でさまざまなキャリアステップを経験しましたが、やっぱりモノが軸になる仕事がしたい、という気持ちはずっと変わりませんでした。それが10年経った今、これまでのキャリアの中で多分1番それに近い仕事ができているので、この気持ちがモチベーションに繋がっているんだと思います。
——なぜ10年間もの間、変わらずに熱意を持ち続けることができているのでしょうか。
松井さん:純粋に“モノで勝負したい”という思いがあります。東京まで行かないと買えない魅力的なブランドを名古屋になんとか引っ張っていきたい!という気持ちは昔からありましたね。
10年間熱意を持ち続けることは、決して簡単なことではないと思います。そして、その10年の間、キャリアステップをしていくなかで、さまざまなスキルを磨かれているのだと感じました。それがきっと、真っ直ぐな熱意とオールマイティなスキルを兼ね備えた、松井さんの魅力の秘訣だと思います。「私も松井さんのような姿勢で将来仕事に励みたい」と背筋が伸びる思いでした。
実は、ファッションや美術館巡りが趣味だという松井さん。自分の目で見ていいなと思う、こだわって生まれたモノを集めることや、作られた背景を知ることが好きだと話します。松井さんの“モノを軸にした仕事がしたい”という思いは、こういった趣味にも繋がっていそうです。
——趣味と仕事の繋がりを感じることはありますか?
松井さん:純粋に服を見るのも好きなので、市場調査はショッピングの延長のような感覚でしています。自分の好きなブランドが今どのような販促を行っているのか、どのように売り込んでいるのかを知ることも好きなので、この点はダイレクトに仕事に活かせていると思います。アートに関しても、元々美術館に行ったり、作品鑑賞をすることは好きなのですが、もう少し知識があれば接客にも活かすことができるなと思い、最近美術検定3級を受けました。12月に結果が出たのですが、なんとか合格していてホッとしました。アートについても、お客様にもっと語れるように勉強したいなと思っています。
——松井さんが思い描いていた好きなこととは、どんなことですか?それは実現できましたか?
松井さん:「CENTRAL STAGE」で働く以前の配属先で、出店交渉をして断られてしまったブランドが、今「CENTRAL STAGE」のショップに出店しています。当時から、諦め切れず名古屋に絶対出て欲しいと思っていたブランドだったので、とても嬉しいです。もちろんそのブランドについてもよく知っていたので、接客に必要な商品の知識も入れやすかったですね。自分の中ではまさに数年越しの出店オファーが実現した、という感じです。
確かに、はじめから自分の好きな仕事に的を絞るのではなく、焦らず多様なキャリアを経験しながら、着実に将来に向けて準備を進めつつ、チャンスを待つという考え方も素敵ですよね。
仕事を楽しく取り組むために、私も今後の就職活動や社会人生活に向けて、心に留めておこうと思いました。
これからのCENTRAL STAGEへの思い
——松井さんが、今、抱いている憧れや理想、今後の展望はありますか?
松井さん:ファッション業界で注目されているブランドを名古屋で買うことができる、という認知をもっと上げたいです。「CENTRAL STAGE」には、ファッション感度の高いお客様に刺さるブランドが入っているので、普段は百貨店に行く機会がなかったという方にもぜひ来ていただきたいです。それから、さらに自分が憧れるブランドの取り扱いもいつかできるようになりたいですね。自分の視点で自信を持っておすすめできるものをお客様にお届けできるようになるためにも、まずは「CENTRAL STAGE」を軌道にのせられるようにメンバーを引っ張っていきたいです。
松井さんのモノへの熱意は、純粋な“モノが好き”という気持ちが生んだものだったのですね。好きなことが自然と仕事に活かせるというのは、私だけでなく多くの方が理想とする仕事のスタイルではないでしょうか。
最後に、松井さんに、働くことについてアドバイスをいただきました。
松井さん:今、バイイングの仕事ができているのは、いつかその目標を実現するときのための準備をしていたおかげでもあると思います。いつかやりたいと思い描いていたことに常にアンテナを張っていると、チャンスが来たときに素早く動くことができます。時間はかかるかもしれませんが、目の前の状況にとらわれずに、チャンスを待ちながら仕事に取り組む楽しみ方もあっていいと思いますよ。すぐには無理だとしても、いつか自分が憧れるポジションに就けるかもしれない、そういう目標のある職場環境にいると、例えば今課されている仕事になんとなくやりがいを感じられなくても「これも準備期間」と前向きに捉えることが出来ると思います。
取材を終えて
松井さんの仕事に取り組む姿勢がとても勉強になりました。バイイングに携わるという夢を叶えた今でも、次のステップへ情熱を持って励む、松井さんのストイックな姿にとても感動しました。
私も松井さんの情熱を持ちながら、将来仕事に取り組みたいと思います。
松井さん、貴重なお話とお時間をいただき、ありがとうございました!
《今回のゲスト》
松坂屋名古屋店 CX推進部
CENTRAL STAGE ショップチーフ
松井みさきさん(中央)
趣味は、ランニング、登山、ヨガ、美術館巡り、古着屋巡り
百貨店の新たな魅力をお届け!
愛知の学生が広報(アンバサダー)となり
松坂屋名古屋店で働く人やコトをご紹介いたします。